修 善 寺
麦わら細工
大森細工
道行く旅人のお土産
東海道五十三次
菱形の編み目が美しい日本独自の編み技
時はお江戸 今から遡ること300年以上
品川から川崎の東海道の道中には、むぎわら細工の店があり
道行く旅人や参勤交代の帰郷者、
そして当時来日していたシーボルトなどが
民芸品、郷土玩具のお土産として買い求めていました。
大田区立郷土博物館
あした三代目作 ひょうたん
修善寺麦わら細工が大森細工編みと関わるようになったのは、平成七・八年頃。当時、東京の六郷という地で大森細工を手がけていた職人の知人が作品を持って「あした」を訪ねて来られた。職人が高齢でこの技術を引き継いでくれる人を探していたところ、修善寺で麦わらの編み細工も手がけている工房があるときき来た。と言い、大森細工を受け取ることになった。当時の「あした」は張り細工の注文が多く、返事をすぐにできないまま時が流れ、一段落したところで手をつけ始めたが、訪ねてこられて方は他界しており、その編みの技術は一時途絶えることとなった。そのため頂いた作品を一度ほどき、右回りの編みの技術を解読。復活を遂げる。修善寺と時を同じくして大田区の保存会でも解読だ行われた。
むぎだま と シャクヤク あした三代目作
その後、修善寺麦わら細工晨では、大森細工の編みの技術に磨きをかけ、江戸時代にひけを劣らない作品を残している。
大森編みは、一つのひし形を作るのに四回折り合わせ、そのひし形が連なることで、ふっくらと丸みのある優しい形が仕上がっていくことから、
「しあわせ(四合わせ)がたくさん連なる」幸運が続く縁起物としている。
麦の花言葉:富・繁栄・裕福・希望・豊作 と言う縁起の言葉に加えて、丸・ひょうたん・亀・打ち出の小槌・こうもり・干支・鳩・等など縁起の良い様々なモチーフに仕上げている。
今年の干支の受付は
終了致しました
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民藝麦わらの店 晨 × 伝統屋 暁
2022,10,14(fri)
麦わら大森細工
2023えと うさぎ
癸卯
みずのとう
修善寺からおくる小さなノスタルジー
「動」 と 「静寂」
写真につけたキャプションもぜひ見てください
一年をともに過ごす ということ
いってきます。~ただいま。
おはよう。~おやすみ。
喜怒哀楽に春夏秋冬。着るものでも食べるものでもないけど、心が温かくなる。
この子を見たら、頑張れと応援する大切な人の顔が浮かぶ。
この子を見たら、休むことも大切だよと、いつも見守ってくれてる人を思い出す。
小さいけど心強い、そんな存在になれたら。
60年後への挑戦の開幕 癸卯
◆干支は十干・十二支を組み合わせた60種があります。そのため「還暦」には一巡し、生まれ年の六十干支が回ってくるのです。私の挑戦は始まったばかり。そしてこの六十干支は私一人では完結しない、後を継ぐものに託す挑戦でもあります。後継者不足の伝統の世界で、職人が生き生きと暮らし作品をつくることのできる環境づくりの構築のためにも、「麦わら細工」の魅力を広めて行きたいと思っています。
2023年令和5年はうさぎ年🐰そして六十干支では「癸卯」。なにを隠そう、晨3代目の私もうさぎ年でございますので、思い入れはひとしお。
◆「麦わら大森細工」世界にも日本にしかない伝統の編み技。
表面の編み目に「菱形」をきれいに揃えることで丸みのある形に編み上がるのが特徴です。
伝統的な郷土玩具や民芸品はなかなかハードルが高い気がするという声が多い中で、すこしでも多くの方に麦わら大森細工の魅力が伝わるもの、そして、手にしてもらい大切にしてもらえるものをと試行錯誤を繰り返す毎日。今まで、できるだけリアルに作り上げることに力を入れてきましたが、大森細工のキーワード「菱形」と「丸み」を最大限に生かし、シンプルな中に厳選した”らしさ”を備えることで、大森細工ならではの魅力の詰まった作品に仕上がったと思っております。
3代目 辻 享子
2023えと うさぎ
癸卯 「動・Action」
地に足をつけて
目を開き、しっかりと今この瞬間を見ることで大胆にかつ丁寧に生きることを思い出して。
2023えと うさぎ
癸卯 「静寂・Silence」
心の目をひらいて
見えるものだけに振り回されることなく、心の在り方をととのえることを思い出して。